Appleは、2016年秋にリリース予定のApple Watch向けOS「watchOS 3」で、車いす使用者向けの機能を搭載する予定です。車いすユーザーの運動計測が行える製品は初めてのものになり、健常者が使うデバイスをそのまま使用することができる点は驚かされます。Apple Watchの車いすモードには、ユーザーの消費カロリーの計測や、移動距離の計測が追加され、また歩行ペースと走行ペースのワークアウト2種が搭載されました。特別な追加センサーは必要なく、車いすユーザーも、手首にApple Watchを装着するだけで、これらの計測を行うことができるようになります。加えて、iPhoneのヘルスケアアプリも車いすに対応し、Apple Watchで計測したプッシュ(車いすをこいだ回数)、消費カロリー、移動距離が記録されるようになるのです。Apple Watchで、1時間に1分、立ち上がることを促す「スタンド」機能は、「ロール」機能となり、1時間に1分以上、腕を使って移動する「shift about」運動を促す表示へと変わります。こうした表現の変更以外は、通常のApple Watchと全く変わらない機能を利用することができるようになっています。