FlashAirは、iSDIO規格に準拠した機器で、SDカードの中に、無線LAN機能とマイコンを内蔵しています。カメラやPCなど、SDカードスロットを持つ機器(SDホスト機器)は、FlashAirをSDHCメモリーカードとして認識して、データの読み書きを行います。また、iSDIOコマンドをサポートしているSDホスト機器ならば、無線LAN機能のコントロールを行うこともできるのです。FlashAirはWebサーバーを内蔵しているので、無線LAN親機(アクセスポイント, AP)として動作しているFlashAirに、無線LAN子機(ステーション, STA)として動作しているPCやスマートフォンといった無線LAN機器から接続し、HTTP (HyperText Transfer Protocol) 経由で通信することが可能です。FlashAirカードには、第1世代、第2世代(W-02)、第3世代(W-03)の3種類のバージョンがあります。第2世代以降では、SDメモリーカードがClass10に高速化されている、無線LAN通信が高速化されている、といったような違いがあります。また、第1世代はファームウェアバージョン1.00系列、第2世代は同2.00系列、第3世代は同3.00系列の対応となっています。2.00系列ではAPI仕様が大幅に拡張されました。アプリ開発者は、ファームウェアによる挙動の違いに注意して、どのバージョンでも動作するような書き方が必要となってきます。